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華やか&美味しく!日本のひな祭り


↑ 手前から「ちらし寿司」、右「菱型ひな祭りケーキ」、左奥「ケーキ風押し寿司」、白酒(中央) ”Kawaii” お寿司やスイーツでお祝い! 日本料理や日本文化を日本で学ぶチャンスを模索中のみなさん、日本のJapan Culinary Instituteからこんにちは!JCIのブログにようこそ。 日本では女の子の健やかな成長や幸せを祈願する「ひな祭り」が毎年3月3日にあります。全国的に「ひな人形」や「桃の花」を飾ったり、「ひなあられ」や「ちらし寿司」を食べてお祝いします。日本の春のイベント「ひな祭り」の由来をはじめ、お祝いで食べる華やかメニューを紹介します。ホームパーティーにもぴったりで、日本料理を志すなら、ぜひトライしてみては?おすすめです!

目次

  1. ひな祭りの由来とひな飾り

  2. 華やか!ひな祭りのお祝い料理

  3. 彩りに願いを込めたひな祭りスイーツ

  4. まとめ




1. ひな祭りの由来とひな飾り

↑ 江戸時代には立派な雛飾りが室内に飾られるように(石川豊雅 「風流子供遊十二月 三月」1767年)

「桃の節句」とも呼ばれる3月3日の「ひな祭り」。「ひな」には子どもの意味があり、ひな人形=写真=は、女の子が健康で幸せになって欲しいという願いを込めて飾ります。ひな人形の原型は、病気やけがなどの災いを持ち去るよう、紙や藁でひな人形を作って川に流す「流し雛」で、1000年以上前に始まった行事です。

↑ 平安時代の装束や髪型を再現したひな人形 ひな祭りには桃の花を飾る風習もあります。桃が季節の花であることに加え、桃の花には魔除けの力があると信じられていたことに由来します。可憐なピンクの桃花は女の子のイメージとも良く合い、華やかさを添えます=写真下=。

ひな祭りが3月3日に定められ、女の子の成長と幸せを願う日として定着したのは江戸時代。元々は紙などで作っていた素朴な流し雛が徐々に豪華になり、家に飾って楽しむようになりました。豪華な5段のフルセットの一番上段のカップル(お内裏様=天皇、お雛様=皇后)=写真上=をはじめ、2段目は 身の回りのお世話をする3人の女性「三人官女」、3段目は音楽家の5人の男性「五人囃子」、4段目は朝廷の重鎮の2人「左大臣と右大臣」。5段目は掃除や移動のお世話をする「雑色(ぞうしき)」です。


東京を含め一般的には、お内裏様を向かって左、お雛様を向かって右に飾りますが、京都などでは左右反対に飾ることがあります。

↑ 豪華な5段飾り。現在は住宅事情もあり、一般家庭ではなかなか目にすることがなくなりました



2. 華やか!ひな祭りのお祝い料理

↑ 華やかで豪華なトッピングのちらし寿司は、ひな祭りの定番料理


日本人にとって、ひな祭りの代表的なお祝い料理といえば、春の訪れを伝える旬の食材を取り入れた「ちらし寿司」や「はまぐりのお吸い物」。見た目も華やかな「ちらし寿司」は、穴があって先の見通しが良くなるレンコンや、腰が曲がるほどの長寿を象徴するエビといった縁起の良い食材で飾ります。ペアの貝殻でなければぴたりと合わないことから、仲の良い夫婦を象徴する「ハマグリ」のお吸い物を添えるのが一般的です。これらの食べものは、材料に縁起のいい意味があるだけでなく、彩りよく見た目が華やかなこともあり、ひな祭りのお祝いの行事食として定着しました。

↑ 春を象徴する「菜の花」を添えた「ハマグリの澄まし汁」 さらに最近では、「見た目がケーキ!」な押し寿司や、小分けにして飾り付けたカップ寿司も簡単に作れて見栄えがするので、ひな祭りのホームパーティーで人気。おひな様を模した人形寿司や、い わゆる「おひな様キャラ弁」(人気のアニメなどのキャラクターを型どったお弁当)など、さらに手を加えてひな祭りをエンジョイする人も多いですよ! 伝統的な行事食が可愛らしく現代的にアレンジされているのが微笑ましいですよね!こんなところには、日本人のちょっとした遊び心やアレンジ力の高さ、器用さが感じさせられます。あなたも作ってみたくなってきませんか?

↑ 丸いケーキ型で作った押し寿司は、ケーキのように切り分けて食べます それでは、今回はすし飯とトッピングを用意してちらし飾り寿司を紹介します。ケーキ型を使ったデコ押し寿司などに展開できます。トッピングは、あなたがお住いの場所で入手できる材料で工夫してみてください。 <ちらし寿司> 材料(4人分) ・すし飯 炊きたてのご飯3カップに合わせ酢(酢:60ml、塩小さじ1強、砂糖60gを混ぜたもの)を満遍なく混ぜ合わせ、うちわなどであおいで冷ましておきます。 ・ちらしの具 人参:80グラム(千切り) レンコン:60グラム(薄いイチョウ切り) シイタケ:4枚(石づきをとり、薄切り) 砂糖、酒、醤油:各大さじ3 水:200ml <作り方> 1)鍋に水200mlを入れ、砂糖、酒 、醤油を加えて火にかける。 2)煮立ってきたら、ニンジン、レンコン、シイタケを加えて5分ほど煮る。具材に火が通り、水分が少なくなったら火を止め、冷ましておく。 ・トッピング例:あなたが入手できる赤、黄、緑の食材で工夫してください! 赤)エビ:4尾(殻をむき、塩水で茹でておく)、いくら、サーモン刺身など 黄)薄く焼き上げて千切りにした卵焼きなど 緑)さっと茹でたサヤエンドウ、スライスしたきゅうり、枝豆など <作り方> すし飯にちらしの具を混ぜて大皿などに盛り、好みのトッピングを彩りよく飾ります。 *その他、エディブルフラワー、照り焼きチキンやロースト野菜をあしらったり、ふりかけや細かく刻んだ漬物などをご飯に混ぜて色と風味づけしてもいいですね。


↑ 透明なカップに具材を混ぜたすし飯を入れてトッピングを飾るだけで、食べやすくて気の利いたカップ寿司に

↑ すし飯を三角形に握り、薄く焼いた卵焼きで包んで着物に見立てたひな人形寿司。顔はうずらのゆで卵、髪の毛はのり、小物は人参やきゅうりなどを活用

↑ 「 可愛い!」と喜ばれること間違いなしのひな祭りキャラ弁




3. 彩りに願いを込めたひな祭りスイーツ

↑ 手前がもちから作る塩味の関西風、奥が米から作る甘い関東風ひなあられ ひな祭りに食べる代表的なスイーツには、緑、白、ピンクの3色の餅を菱形に切って重ねた「菱(ひし)餅」、ピンク、緑、黄、白でそれぞれ春夏秋冬を表わす「ひなあられ」があります。緑は木々の芽吹きの若々しさ、白は雪の清らかさ、ピンクは生命力を意味しています。これらスイーツを食べることで、それぞれのパワーや願いを体に取り込むわけです 最近では、伝統的スイーツだけでなく、近年では洋菓子店などでもひし型や雛人形をモチーフにしたケーキなどを購入して楽しむケースも増えており、その効果もあって、ひな祭りは全国的に今でも盛んに家庭で祝われています

↑ ひなあられの原型とも言える鳥取県のひな祭り菓子「おいり」

↑ 米粉から作られる甘い菱餅。地方により作り方や材料が異なります

↑ 近年は多くの洋菓子店でひな祭りをモチーフにしたケーキが販売されています

↑ 市販のロールケーキやカップケーキでも作れるひな人形ケーキを作ってみてはいかが? また、ひな祭りには「白酒」をお供えしたり、お祝いの際にいただく風習があります。しかし、アルコールが含まれている白酒は、子供や未成年は飲めません。そのため、米と米麹で作るアルコールなしの甘い飲み物「甘酒」が代わりに飲まれるようになりました。

↑ アルコールなしの甘酒が未成年にはおすすめ!



4. まとめ

今回は「ひな祭り」にちなんだ華やかで可愛いメニューを紹介しました。 あなたの国では、女の子の幸せを願う風習はありますか? 華やかな飾り寿司、作ってみたくなりましたか? 小分けした飾り寿司は、パーティーなどのメニューにもぴったり!

あなたの美的センスをぜひ華やか料理で活用してみてはいかが?

ちらし寿司はJCIの寿司コース、家庭料理コース、料理長養成コースで学べます。 可愛いキャラ弁作りは家庭料理コースで挑戦できます。


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